僕は27歳にしてお漏らしをしてしまいました。
こんな歳なって実に情けない。
小学生以下の自己抑制力です。
まあいいです。そうなってしまったのは今となってはどうしようもない事実です。
僕はそれを認めなければなりません。

“好きだよ”という人より“漏らしちゃった”という人のほうが信じてもらえる。

僕はそう思うようになりました。
僕はこれまでの旅の経験や、日本や海外にいて応援してくれているみんなとのやりとりから、
薄っぺらな八方美人を演じるより、自分の弱みや不得意分野を曝け出して交流を持ったほうが、
ずいぶんと自分が楽でいられることを知りました。

自分が「いい風に見られたい」と飾り立て続けることは、
弱みを曝け出して日々を過ごすよりも何倍も体力と気力を消耗することを知りました。
以前、「冴えない男」の自称をホームページで連発していたのは、
思えばこの点からだったかもしれません。

もし、僕が自分のことを「世界制覇を目指して燃える男」
とでも自称していたら、きっと、いままでのブログの記事は半分以下の容量になっていると思います。
たとえば、過去最大の記事塊である2006年夏の思い出の話は
一文字も書いていないだろうし、おそらくそういう出会いがあった事さえ
隠していると思います。霊気の先生に出会ったことも、そして習ってマスター
の称号をもらったのにも関わらずそれらしい施しが出来ないことも、
すべて黙っていたと思います。また、行程が大幅に遅れていることや、
各種の失態を明らかにしていないと思います。

「冴えない男」とあらかじめ自分のフィールドを広げていたが為に、
これらの出来事はイキイキと皆さんにお伝えすることができたものと思います。

しかし、ここにきて「冴えない男」の自称の裏に、
自己被虐的意識とある種の傲慢があることに気がつきました。
そして、僕はそれらが嫌でした。
僕はもっと深いところで自分の情けなさ、どうしようもなさを痛感しました。
そして、「冴えない男」と自称して格好をつけている自分に気づきました。

そこで、ある言葉が思い起こされました。


『うんこ』。


最初、僕は面白半分でこの自称をすることを思いつきましたが、
こう自称することが、僕のこれまでの旅と人生で培ってきた教訓哲学
―――家庭の教え、禅(仏教)の教え、キリスト教の教え、霊気の教え―――
のすべてを集約しているような気がしてきました。
そして、僕が将来一番働きかけたいこどもたちに希望をもたらすもの
として大きく役割を果たせるものと確信しました。
僕は、運命的な感動を覚え、この言葉を気に入りました。

僕には、自転車で山道を越えることは苦しいときも確かにありましたが、
それよりも自分がやると言ってはじめた定期新聞発行の約束が
果たせていないことのほうがはるかに何倍も苦しいです。
書けば時間がかかります。
僕にとって文章を書くのは自転車をこぐときの8倍くらいのエネルギーを必要とします。
書けば新聞の約束が果たせて、その苦しみから解放されるのに、
それが出来ていないところに僕の情けなさがあります。
他にも僕の情けない部分は多々あります。
本当に自分が情けないと思えるようになりました。心の底から。

この心の底から情けないと思える状況を僕は『うんこ』であると表現します。


そして、僕は人から『うんこ』と呼ばれることを選びました。


出発前に比べて僕は経験を積んで前進したと思います。
しかし、僕は心の底から自分が『うんこ』であることを痛感しています。
そして、そうは言っても旅を無事にここまでやってこれた事実が、
僕という『うんこ』だからこそできることがあるのだと信じさせてくれています。
これからも僕という『うんこ』だからこそできることがあることを証明したいです。

これから先、
僕が人々に『うんこ』と呼ばれるには2通りがあると思います。
愛を込めて『うんこ』と呼ばれる場合と、
それなしに『うんこ』と呼ばれる場合です。

僕は前者の呼ばれ方がされたいです。
そのように努力をしながら走ろうと思います。
後者の呼ばれ方になるには自分の中にその原因があるから、
僕のどの辺りが『うんこ』なのかを研究しなければなりません。

僕という人間はとても弱いので、身近な人から愛をもらわなければ
不安定になってしまいます。そして、それを受け取ることは、
その人たちに愛を渡さなければはじまらないです。
愛を込めて『うんこ』と呼ばれるためには、まず自分の愛をその人たちに渡さなければいけません。
それは感謝という言葉に置き換えられる行為を僕を周りの人々に施すことだと思います。
僕は愛を込めて『うんこ』と呼ばれたいです。


ところで、今日、いじめによる自殺のニュースをよく目にします。
そのことが起こった原因には加害者側の原因と被害者側の原因があると思います。
僕は、被害者側の原因に注目します。
被害者には何かしら精神的な免疫に弱いところがあるのではないかと思います。
(もちろん一概には言えませんが。)
腕力による暴力に抵抗できないのは回避できないとしても、
言葉による暴力は、精神的な免疫があれば、ダメージは軽減でき、
命を断ち切るには至らなかったケースもあるのではないかと思います。

僕は自分の中にそのような免疫を作りたいと思います。
僕はやがて『うんこ』と呼ばれ続けることによって、感覚が麻痺して
どう呼ばれようと関係なくなってくると思います。
それは、僕が『うんこ』と自称して、堂々と、イキイキと
笑顔を振りまける健康な精神状態でいられたならです。
僕が、自分の中で『うんこ』であることと、
『愛してくれる何人かの中にあって僕は僕であるという尊厳』との
両方を周りの誰よりも深く思い知っていたなら、たぶん、人生『生きよう!』と
思えるのではないかと思います。
そうなれば、僕には精神的な免疫があり、言葉による暴力は役に立ちません。
よって、言葉でいじめられて自殺することもありません。
僕は自身を『うんこ』と自称し、それでいて健全な精神状態を確保する
方法を見つけ出したいです。今、いじめに苦しんでいる子供達に何らかの
希望を添えられたらと思います。

“うんこが世界一周!”という新聞記事をその子が見たとき、何らかの希望を持ってはもらえないでしょうか。
それは紛れもなく27歳でうんこを漏らしたウンコマンの事実ですし、
自分のことを『うんこ』とも言っています。
その子がもし、『うんこ』などと呼ばれていじめられていたならば、
彼あるいは彼女は元気になってくれはしないでしょうか。


こどもたちには『うんこ』という呼称は絶大な人気を誇ります。

僕はいつの日か、こどもたちに笑顔で『うんこ先生!』と呼ばれるのを夢見ます。

彼らと同じラインに立てたらと思います。奢りなく、ウソをつかず、しかし、やってきたことだけはイキイキと話せる
変態的先生になりたいです。
無邪気な彼ら――時として心に痛みを持った彼らとは『うんこ』で仲良くなれる気がするのです。

そのためには、これからの路上で出会う全ての人々を僕の先生にしなければなりません。
変態的先生は単に「先」を歩いている「生」徒ですから。

どうぞ、遠慮なく僕のことを『うんこ』と呼んでください。

(はしたない言葉を多用し、お茶の間の皆様には不快感を与えてしまって
申し訳ございませんでした。お詫び申し上げます。)

旅立ちから2年を迎える前に
河村貴行
     

月刊情報誌「タウン情報YAMAGUCHI」に僕のコラム『河村貴行 世界一周の旅』を連載中!
山口にお住まいの方は書店で探してみてください。
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『北米毎日新聞』にて僕のコラムを連載中!
素敵なご縁がありまして、アメリカのSan Francisco のベイエリアに住む人々へ向けて発行されている『北米毎日新聞』にて、僕のコラムが2006年7月12日にスタートしました。
不定期連載中です!
『アメリカ大陸縦断レポート「自転車 夢の旅」』
北米毎日新聞ホームページ http://www.hokubei.com/
サンデー山口に記事が掲載されました!
山口県山口市の各世帯に週4回、無料配布されている地域情報紙「サンデー山口」に僕のことが紹介されました!
http://www.mediasion.co.jp/dream_by_cycle/news.pdf
2006年12月15日発行の「月刊ウエンディ」に僕のことが紹介されました!
「月刊ウエンディ」は合人社計画研究所様の管轄されるマンションに配られる無料情報誌で今回は全国版と関西版両方に掲載され、77万部配られています。
紙媒体としては初めて日本全国に僕の顔が出ました!大感謝!
インターネットでも見ることが出来ます。
http://www.wendy-net.com/
→真ん中のほうの「月刊情報誌Wendy」をクリック
→「wendy(全国版) 211号 2006年12月発行」をクリック
→「この人に注目!」のコーナーに僕がいます!
Mexico(メキシコ)のChihuahua(チワワ)州のGoachochi(ゴチョチ)の新聞『NORAWA』(ノラワ)に僕のことが紹介されました!
2006年12月17日にGoachochi手前の路上で新聞記者ガブリエルさんにお会いし、Goachochiの新聞“NORAWA”(Raramuri(ララムリ)族の言葉で“ともだち”の意)に僕のことを紹介していただきました!
『NORAWA』の紙面は僕も見ることが出来ませんでしたが、関連会社に提供されたニュース記事としてインターネットで見ることが出来ます。

http://www.periodismoelectronico.com/Noticias-Chihuahua/diciembre/nipon.htm